市民ランナーのみなさん、こんにちは♬
いやー、すごかった! とにかくすごかった! 今年のつくばマラソンは。一言ではとても言い表せない激アツな1日でしたよ(;・∀・)
というわけで今回は、記憶が鮮明なうちにできるだけ全体的な感想をお届けしたいと思います。たくさんの参加ランナーさんや、同じ日にあの場所にいた方々、そして今後、マラソン大会に出ようかなって考えている方や来年つくばマラソンに出ようと思っている方々に少しでもお役に立てたら幸いです。
止まなかった雨
事前の天気予報は雨。でも、何度も繰り返し見ているうちに9時以降は曇りっていう予報になっていたんです。
前日に見たつくば市の天気予報。なんと9時から曇りだって!
もちろん、僕としてはそれを信じるしかありません。走るころには晴れている、と。いや、ほとんどそう確信していましたよ。これまで参加したマラソン大会でも本格的に雨に降られたことなかったですし。
しかし。
完全に雨でした。ばっちり降ってました。これは完全に誤算というか、読みが甘かったというか、ポジティブ思考すぎました。
会場までは車で向かいました。幸い今回は、大学本部の駐車場に停めることができたので、会場までのアクセスは非常に良かったです。警備員さんも親切に案内してくれたので、割と余裕を持って会場に向かうことができました。
大学本部の駐車場から大会会場までは徒歩15分くらいでした。もし雨が降っていなかったら、紅葉を楽しみつつのお散歩みたいな感じでしたが、会場に近づくにつれてどんどん雨足が強まっていったので、紅葉どころじゃなかったですw
会場について「マジかよ…」
会場に着いてビビったのが、シャトルバスの停車位置あたりから会場入口が大混雑していたこと。バスを降りた人たちともともと会場にいた人たちが会場入口付近でカタマリになっていて、まったく会場内へと進んでいませんでした。僕はそれを見て、同行していたラン友と一緒に混雑地点よりも少し手前でシューズやウェアの準備をし、荷物をまとめました。荷物は預けるためにあらかじめ送付されていたビニール袋に入れるのですが、雨が降っていて荷物まとめも大変💦 結局、かなりの雨がビニール内に入ってしまいました…。
それから人混みの中に合流し、会場までの行列に並びました。本当にたくさんの方が雨の中、並んいました。気温が低かったらこの時点でリタイアした人もいたかもしれませんが、幸いにもそこまで冷たい雨ではなかったため、みんなじっと耐えているようでした。
ぎゅうぎゅうのランナーさんたち。雨の中、なかなか進まない行列に並んでいるのは非常に辛かったのですが、さらに辛かったのは傘の谷間。周りに傘を差している方がまずまずいたのですが、その方たちの傘から流れ落ちてくる雨が傘の谷間にいる人たちに降り注ぐのです。これ、どうしたもんかと思いましたね…。傘を差すなとも言えないし(本番前、少しでも体を濡らしたくない気持ちもすごくわかります)、しかしぎゅうぎゅうな渋滞の中で傘を差すと周りに絶対にその分のお水がかかるわけで、傘を差していない人は倍、濡れてしまうことになるんです💦 今回の雨が前日の雨とは違って、まだ耐えられる冷たさの雨だったのでよかったですが、この問題についてはいいアイディアも出せず、せめてここで問題提起してみなさんと共有できたら、と思い書いてみました。
雨はかなり降っていたので、正直テンションがガタ落ち…しそうになるのを必死に堪えて、ラン友と「もう、笑うしかないね、こんな雨!」と繰り返して紛らわせていました。こういう逆境でいかに自分を保てるか、いかに前向きな気持ちでスタートまで過ごせるか、それもマラソンランナーの課題だと思います。なので、いい鍛錬にはなったのかな、とは思います。
田んぼで田植えを終えていざスタートラインへ
さて、なんとか会場内へ入ることができました。…見渡す限りの茶色い地面。そう、完全に地面は田んぼになっていたのですw 水たまりか、そうでなければドロッドロのぬかるみ。
↑ これはゴール後に撮った写真ですが、参考までに。スタート前はもっと酷かった💦
まともに歩くこともままなりません。最初はできるだけシューズに水が入らないように、と気を使っていたのですが無駄でした。結局、水どころじゃなく、泥水が靴いっぱいに入り込み、吸収できる限界まで吸い取ってからスタートと相成りました。
イメージしてください。
雨の中、ランニングシューズで田植え作業をして、それからそのままマラソンを走り出す。…みたいなww
そんな状況でしたので、逆に周りのランナーさんたちとは交流が取りやすかったですね。「こりゃひどいですねー」とか「もうぐちょぐちょだよー💦」とか、みんな口に出さずにはいられないのですw そういったやり取りでだいぶ気が紛れましたね。
いざ!スタート!!
スタート地点に到着すると、もうすでに前のウェーブはスタートしていました。つくばマラソンはウェーブスタートというスタイルを採用しています。ランナーたちは自分の申告したタイムごとにグループ分けされていて、順番にスタートする、というスタイルです。
時間がギリギリになってしまったため、ストレッチなんかをする時間もなく、あれよあれよという間に号砲ですw スタート時はかなり渋滞していたので、まあ少しずつジョグみたいな感じから上げていけばいいかな、と。
雨はスタート後も降っていました。あらかじめ被っていたゴミ袋のおかげで多少は直撃は避けられたものの、すでに全身水浸し状態で気持ち悪かった💦 特に足です。田植え直後の泥水含有率100%のズームフライフライニットは、着地するたびグジョグジョといやな音を立てます。大事なシューズが…悲しい(T_T)
雨で沿道の応援もほとんどないかな、と思っていたんですが、いやはやなんとも、去年と変わらぬたくさんの沿道の応援! これには本当に感動しましたね。「雨だから見に行くのやーめた!」って方が多いのかと思いきや、応援する方々も「参加している」という高い意識をお持ちなのだな、と。雨の中、応援してくれてるっていう事実がありがたすぎて、非常にパワーになりました。
あの雨の中、力強い応援をしてくださったみなさん、本当に力になりました。この場を借りて、ありがとうございました!
5kmからの驚異的なペース走
今回の僕のラップタイムを振り返ると、5kmから10kmが最も速かったです。自覚はあります。そのころ、僕は猛烈に小刻みなペース走をしていたからです。もともと、今回はペース走で行こうと計画はしていたんです。その理由についてはこちらの動画で紹介しておりますので、よかったらご覧ください↓↓↓
しかし実際に僕がこの5kmあたりから猛烈なペース走をしていたのには別の理由がありました。
トイレに行きたかったのです。
いや、ちゃんとスタート直前にも行ったのです。トイレに寄ったら負けだ!と肝に銘じていたので朝からコーヒーも飲まなかったし、何度もトイレには行っておいたのです。
しかし、やはり前日のアルコールが効いたのでしょう。実は、前日に友人の結婚式があり、ちびっとだけ…いや、正直に言います。ある程度お酒を飲みました^^; それがマラソン当日に影響したのは否めないと思います。これは完全に自業自得。それに雨で冷えたことも関連したのでしょう。ゴイスーな尿意でしたw
ということで、僕は5kmからの約10kmくらい、ずっとトイレを探しながら、かつ、なるべく体に衝撃を与えないよう(着地の衝撃で漏らしちゃうかもしれないくらいの状態だったのでw)、小刻みで高回転なペース走で飛ばしていたのです。美しい紅葉も楽しめず、レースに全然集中できてなかったです💦
レース後に撮ったものです。コース中にはもっと美しい光景がたくさん✨
ずっと葛藤していました。
①トイレに寄らない…最悪、多少漏らしても。
②仮設のトイレに寄る…かなり時間ロスするけど。
③草むら的なところで…マナー的にないよなぁ。
④公園などのトイレに寄る…そんな都合よく公園ない。
以上4つが脳内をずっと駆け巡っていて、さらにはなぜか光GENJIのパラダイス銀河が頭の中でリピート再生されていて、もう完全なカオス状態w
頭がしゃかりきコロンブスになってしまった僕は、もう恥も外聞もなく草むらに飛び込もうとしていました。その時、公園らしきエリアから数人のランナーさんがコースに戻ってくるのが見えました。そして新たにそこに向かっていくランナーさんも。
これはトイレに違いない!
動物的な勘で即断し、コースを外れてトイレがあると思われる場所に向かって猛ダッシュ!w ありました、公園のトイレ! しかも行列なし! トイレに寄るのはタイム的に最悪ですが、これは不幸中の幸い。計ってこそいませんが、感覚的にはおそらく3分くらいのロスで収まったのではないかと。これならまだサブ4狙える!
コースに戻り、遅れた分を取り戻そうと走り出します。 スッキリして体も軽くなった感じがするし、ようやくマラソンを楽しめる!ってテンションになれました。
初ガーミンの落とし穴
この日初めてつけたガーミンの時計。入手してから全く走ってなかったので、完全に今回のつくばマラソンが初めての使用だったんです。でも、ランニング計測用の時計だから、スタートが押せれば問題ないやろ、って軽く考えていたんです。…甘かった💦
↑ ラン友から譲り受けた初ガーミン✨
確かにガーミンはしっかりと僕の走りを記録してくれました。しかし、画面の表示は経過時間と走った距離と、あとなんかよくわかんない数字w
キロごとのペースが表示されず、今、自分がキロどのくらいで走っているのかがまったくわからなかったのです。これは痛かった💦 ちゃんとペース配分計画していたのに…(T_T)
【これでサブ4達成や!】つくばマラソン本番のペース配分について
遅れを取り戻そうと走っているけど、自分がどのくらい速いのか、まったくわからなくて💦 キリのいいところ、たとえば20kmとか25kmとか、そういったところのタイムでざっくりとした判断をするしかありませんでした。30kmで2時間50分くらいだったので、走り続けていられればなんとかサブ4は達成できるか、と信じ、ひたすらリズムを崩さぬよう走り続けていました。
30kmからの苦しい道のり
よくマラソンは30kmから、なんて言われますよね。たしかに、他の距離、10kmやハーフとフルマラソンが違うのは、30kmからの12.195kmという苦しい時間があるからだと思います。ハーフまでは勢いでバーンと走り切ることもできます。時々、初めての10kmで初めてなのにすごい記録で走り切る人がいます。でも、それはフルでは難しい。フルは勢いやビギナーズラック的なものでは絶対にゴールできないんです。練習を積んできたか、準備をしてきたか、それが30kmから問われるんです(だからフルマラソンは面白い)。
30kmを超えるころから、コース脇にしゃがみ込む人、足がつって動けなくなる人、ストレッチをしている人、歩いている人が急増します。僕も初めてのつくばは途中から走れなくなりました。痛めていた膝が猛烈に痛み、足が痙攣し、とても走るどころではなかったです。その後はもう、ひたすらに苦行でした。メンタルも落ち、苦しくて苦しくて、ちょびっと走ってはずっと歩く、の繰り返し。もう二度とフルマラソンなんか出るもんか! と心の中で叫びまくっていましたよw
今回も30kmを超えてからはひたすらに自分自身との戦いでした。例によって、「二度とフルマラソンなんかエントリーしない!」っていう弱音を吐く自分も出てきましたw 「今後は出ても10kmかハーフに限る!」ってw バタバタと脱落していく同士たちを目の当たりにしつつ、「次は自分か」「そろそろ僕も歩こうかな」「止まってストレッチしようよ〜」っていう言葉がどんどんと脳内に溢れてきます。足もつりそうになってきます。「足つったら終わりだぜ?とにかく止まってストレッチしようぜ?」誘惑の声は止まりません。
ああ、つらい。
なんでこんなつらいことやってるんだろう…。
つらい繋がりで、夏のウルトラマラソンを思い出しました。あー、そういえば100km走ったなあ…。あれもつらかったなあ…。頭の中は「つらいこと」でどんどん連鎖していきます。ものすごいネガティブの連結!w
でも、ふと思い出したウルトラマラソンで、こんなことも思い出したのです。
つらいつらいって、自分で勝手にそう思いたいだけで、実際はまだ、意外に普通に走れるんじゃね? 足だって、限界だと思いこんでるだけで、実はまだ結構いけるんじゃね? 周りがつらそうなのに乗じて、自分もつらい顔しなきゃいけないと思いこんでね?
【100kmマラソン④最終回】40歳の挑戦!ウルトラマラソン完走なるか?【限界突破】
「つらい自分」を客観視して、それが「つらいふりをしている自分」「まわりからいたわってほしい自分」だと判別できると、あとは気持ちを切り替えるだけです。丸まっていた背筋を伸ばし、つらそうな表情をやめて目に力を込め、腕をしっかりと降って、前へ前へと進むだけです。
絶対に最後まで歩かない。
そう決心して、粘り続けました。エイドでは止まりましたが、それ以外は歩いたりすることなく、ラストの2箇所のつらい坂(ラスト5kmの立体交差のところ、ラスト1kmの坂)もなんとか歩かず登りきり、最後まで力を抜かずに、走り抜けることができました。
3度目のつくばマラソン、サブ4できたのか?
今回のつくばマラソンは本当にキツかった。雨、そして田んぼw ずぶ濡れのウェアと泥だらけのシューズ。そして自己責任ですが途中のトイレのロス。初ガーミンでキロごとのペースがつかめないという落とし穴(事前準備してなかった自分のせいですが💦)。
とまあ、そういう状況でのゴールタイム。いよいよ発表です! 40歳市民ランナー、5回めのフルマラソン、3月に初サブ4を達成した後のレース、3度めのつくばマラソン。結果は…
4時間6分21秒!!
残念ならが2度目のサブ4達成は成りませんでした💦 くやしー!!
しかし、たくさんの課題が見つけられましたので、それらを元にさらに次は成長した自分でフルマラソンをやってみたいと思います。もう二度とやらないって走ってる時は思ったのに、不思議ですよね。人間、喉元すぎればなんとやら、ですww
帰り道に少し、紅葉の景色を楽しむことができました♬
というわけで今回は、いろいろと大荒れだったつくばマラソンをざーっと振り返ってみました。もう少し書きたいこともあるのですが、かなり長くなってしまったので、それは次回以降にしておきます。
最後まで読んでくださってありがとうございました!